SATE

トーテムポールは、先祖代々伝わる神話や伝説などを氏族と縁の深い人や動物などに表して柱に刻んだ「紋章」のようなものだと考えられているが、私にはモチーフを垂直方向に積み重ねていくことに、何か重要な心理的意味合いがあるように感じられた。 古くから、人々は素朴に積み上げた石を墓標に見立て安らぎや畏敬の対象とし、ピラミッドやストーンヘンジのような巨大な構成物を権威や崇拝の対象としてきた。重力に抗うように垂直方向に高く積み上がるそれらは、ある意味、自然の摂理に反するものであり、そこに超自然的な存在(すなわち神だったり)を感じたのではないだろうか? こういった仮説の元、現代の暮らしの中で心の拠り所になるようなモニュメントができないかと試みた。